長年の趣味で副業を始められたらいいけど、どうやってやれば分からない。
その悩み、とても良くわかります。
数年前の私は15年間会社員で副業未経験者でしたが、趣味のバス釣りで副業を始め、いつのまにか事業拡大し法人成りを経験し、現在は4つのパラレルキャリアができるようになっています。
凡人の私でも、バス釣りが好きな気持ちを形にし続けることで、趣味で稼ぐことができたので、これまでのプロセスを体系的にまとめて、同じように趣味で稼げる人のお役に立てたら嬉しいなと思い、記事を作成いたします。
趣味を活かして人生初副業開始から法人成に至った経緯
2016年からバス釣りガイドを始め、2020年から事業拡大に成功し、法人を設立するに至っているのですが、その経緯をざっとまとめてみます。
社会人10年目くらいで久々にバス釣りにハマる
昔から好きだったバス釣りを転職して時間がとれるようになったのを機に、再開するようになったのが、最初のきっかけでした。
再開した時には、学生時代にはお金がなくて手が出なかったフローターという乗り物をやってみたいと思い、釣りをしたのですが、フローターを乗って釣りをして、人生で始めて大きな魚を釣ることができ、放心状態になりました。
この時に、ふと、フローターでバス釣りガイドをやっている人はいないんじゃないか?と思ってネットで検索してみると、誰もいなかったので、じゃあやってみるか!と思ったことで、副業を決意しました。
見様見真似でサイトを作ってみる
副業を始める上で一番のハードルは、サイトをつくる事でした。当時はワードプレスの立上げ方等、全く知識がなかったので、個人向けに事業を展開している勤務先のサイト構成をTTPして、パワーポイントで写真、テキストを構成し、ウェブページの原稿を作成しました。
その原稿を、ココナラに登録してワードプレスにしてもらう作業を、5,000円でお願いし、TOPページと問い合わせページとブログ機能が搭載されたサイトを何とかつくることができました。
ガイドだけでなくEC事業も始める
競合がいない事、日本でも一番大きい釣り市場である琵琶湖でガイドをしている事等が功を奏し、順調にガイドの売上を伸ばすことができ、いつのまにか、100万円以上の収入が得られるようになっていました。
そして、更に事業を拡大したいと思い、ガイドだけでなく、フローターの販売もやりたいと考え、フローターを販売しているメーカーに交渉して、商品を仕入れる体制をつくることに成功し、何とかサイトにEC機能も搭載することができ、EC事業を始めることができるようになります。
消費税を払いたくないので法人を創る
ガイド業、EC業も順調に売上が推移し、独立を果たし他の事業も行う中で、様々な事業の総額売上で1,000万円を超える目処が立った段階で、法人を設立するに至り、現在も継続的に売上が立つ状態が維持できている状況です。
始めて副業を始めてから、8年以上経過していますが、今も趣味で稼ぐを継続実践ができています。
副業で稼ぐための具体的な方法|段階に応じて必要な事業に注力する
ここからは、8年間で経験した副業で稼ぐために、どんなタイミングで何をするべきか、どんな事に気をつけるべきかを整理してご紹介していきます。
①市場、需要、供給状況に合わせて適切な方法で事業を始める
趣味で稼ぐためには、個人向けに事業を行う方法がほとんどだと思いますが、適切な市場を選び事業を始めることが全てだと言っても過言ではありません。
事業を行うといっても、大別すると2つの手段があります
- 自分でサービスを創る
- 誰かのサービスを紹介する(アフィリエイト等)
私の場合は、前者の展開を行っていますが、市場、需要があり、供給が追いつていない事をみつけたから自分でサービスを創るというアプローチが適切だったと言えます。
市場、需要があるけど、供給も十分されている場合は、アフィリエイト等で展開する場合が適切な場合があるので、まずは、どちらの展開で事業を始めるのかを考えましょう。
市場、需要、供給については、40歳脱サラ起業体験談|失敗しないためのポイントを体系的に解説で詳しく紹介しています。
②価値を伝えるためのサイトを構築する
事業を決定した後に、まずやるべきはサイト制作です。
ワードプレスで、1〜2万円などの有料テーマをつかって、私が実践したような形でサイトの内容自体は自分である程度考えて、ワードプレスを立ち上げる部分を外注するのがおすすめです。
1番重要なのは、自社の独自ドメインを取得することで、ドメインを取得せずwix.comなどのドメインを借りてサイトをつくってしまうと、後々、ドメインパワーがつかないので、SEOで上位表示されて売上につながる展開が見込めないようになるので、必ず、独自ドメインを取得しましょう。
- ドメインの取得料
- ワードプレスの構築代行
- レンタルサーバー(エックスサーバー等)の維持費
以上の経費として、年間2,3万くらいの経費は最低でも必要だと認識してください。
③顧客が集まる仕組みを作り実践する
継続的に売上を上げるために最も大切、かつ、ハードルが高いのが、顧客を集客し続ける仕組みを考えて、実践する事です。私の場合は、以下の2種類で段階に応じて、集客の仕組みを変えて機能するようになりました。
フェイスブックグループに投稿する
事業立上げ当時は、バス釣り同好会というFacebookページが立ち上がっていたので、そちらのグループに、魚が釣れた釣果や釣り方の投稿を定期的にすることで、集客につなげていました。
同じ趣味の人が集まるネット上のコミュニティはいくらでもあると思うので、この方法がてっとり早く集客ができる方法だと思います。
SEOライティングを実施する
事業がある程度軌道に乗った後は、SEOを勉強し、顧客が検索するキーワードが何かを調査し、特定キーワードで上位表示されるためにはどんなブログを書けばよいか?を考えて、ブログを書くようになりました。(2017年11月から毎日投稿を辞めてSEOライティングを始めました)
琵琶湖ガイド 安い
などのキーワードで上位表示される状況が実現できるようになったので、1度ブログを書けば、継続的に集客ができる仕組みが構築できています。
④少ない労力で青色申告に対応するためfreee等に加入する
副業で稼ぐには、稼いだ後に事業税を取られないように対策を打つ必要性が出てきます。
事業税を払わない状況を実現するためには、以下の3点を全て満たすことで、青色申告特別控除が適用され、事業税を払うための最低所得の基準を下げることができます。
- 青色申告承認手続きを行う(税務署に書類を出す)
- freee等を活用して複式簿記ができる体制をつくる(月3,000円くらい)
- 格安の税理士さんに記帳代行等を依頼する(年間10万円くらい)
上記は、一定の経費が必要になるので、副業でいくら稼げているか次第で、どこまで上記を実行するかは人次第ですが、費用もかかるが手間を削減できる(確定申告などを外注できる)ため、浮いた時間で売上を上げるために労力を投じたい人や、会社員の本業が忙しくてあまり副業に時間を充てれない人は、ぜひ、上記3つを3点セットで実行することをおすすめします。
⑤適切に経費計上できる体制をつくる
④と関連する事ですが、副業を行うと、事業に必要なものを経費として計上することができるようになります。
ここでポイントなのは、副業をやらないにしても今まで払っていた支払いを、経費計上することができる点です。
例えば、在宅で副業をする場合は、家賃のうちの何%かを、家事按分といって経費に計上することができます。
私の場合は、昔から欲しかったけど、手が届かなかった魚探を経費にしたり、新車を会社名義で購入することで経費にしたり(琵琶湖までガイドに行くのに車が必要になるため)と、プライベートと仕事をうまくバランスさせて、経費の仕組みを有効に活用できるようになっています。
経費を活用して、正しく節税することも、直接稼ぐことではないですが、副業をする人は知っておいて損はないでしょう。
⑥効率的に問合せ対応や既存顧客対応ができるCRMの体制をつくる
個人向けに事業を行う全法人がハードルが高いが、導入する事で、生産性が高まったり、既存顧客からのリピート売上が期待できるITサービスとしてCRMというのがあります。
私はCRM専門家なので、CRMがなくてはならないサービスであるかをよく理解しているのですが、細く長くでも、継続して副業で稼ぎ続けるためには、CRMを外注して構築するのがおすすめです。
釣り事業では、ガイド利用者、EC利用者、修理依頼者、興味があってフォームからの問合せ者
という、様々な入口から接点を得る展開をしていますが、その情報を一元管理して、1人がどれくらいサービスを利用してくれているか、過去の顧客とどんなやりとりをしたか?をCRMで管理ができています。
好きを続けることで唯一無二を目指して緩やかに稼ごう
以上でご紹介したポイントを抑えることで、継続的に少ない労力で趣味で稼ぎ続けることが可能になります。
何より大切なのはやり続ける事。好きだからやってみたい、の気持ちを大切にしながら、新しい事にチャレンジし続ける事で、すごく大きな収入にならなくても、誰もが見つけられなかったニッチな市場で唯一無二になったり、競合と差別化が図れるサービスが提供できるようになることで、単発ではなく稼ぎ続けることができるようになります。
趣味で稼げる人が増えることはとても嬉しいので、ぜひ、あなたもチャレンジしてみてください。