NPO経営は課題だらけ、人、サービス、寄付が集まらず、法人数は逓減傾向です。
理想があっても現実は厳しいという事実に向き合って、細く長く適切に事業を大きくする方法を実践してみませんか?
- NPOキャリア15年
- 累計寄付実績4億以上
- FRJ登壇回数10回以上
- 専従ファンドレイザー→2つの営利企業の経営
上記実績に基づき、他力を活用いただく事の重要性についてまとめてみました。
NPOで働く人が少しでも長く適切にNPOで関わり続けて欲しい、行政や企業が助けてくれずに困っている人を救える受け皿としてNPOが機能して欲しい。
そんな願いを込めて、記事を綴ります。
NPOの法人数は下げ止まり、年々数は減少している根本原因
全NPOの皆様にまず、直視して欲しいのは以下の図です。

引用:https://nponews.jp/npo/npo-data/
なぜこうなっているか?詳しくは以下にまとめていますが、私は根本原因は、近代国家の成り立ちに起因すると考えています。
明治維新と戦後復興。
近代日本を形成してきた2大イベントは、武士や官僚といった特定人物が成し遂げた経緯があるので、私達には、市民全体が社会を変えてきたという成功体験がありません。
自分たちで社会を良くした体験が根底にない日本人に対して、寄付などを通じて主体的に社会を変えていこうと呼びかけは、そもそも、無理があります。
誰かにお願いされたから、という関係性を軸に寄付を集める方法であれば、形になることもありますが、再現性高く事業が大きくなる土壌がないと、冷静に現状を認識した方がいいと、私は考えています。
NPOに15年関わってようやく理解できた間違った考え
かつての私もそうでしたが、NPOで働く人は、誰もが理想を掲げますが、現実と乖離がある事に気づかないまま(目を背けたまま)、間違った努力に疲弊し、自分も社会も豊かにできない状況に陥ってしまう傾向があります。
- 教科書通りの寄付集めをすればどの団体も等しく寄付が集まる
- 自力で知恵を持ち寄れば活動を大きくできる
- 資格やSNSを学べば成果が出せる
これらがなぜ間違っているのか?を解説します。
寄付はどの事業をやっているか?で全てが決まる
寄付額に最も大きな影響を与えるのは、どの分野の事業を行っているか?に依ります。
どれだけきれいにサイトをつくっても、事業の分野によって寄付の集まり方は変わってくる。
この認識は、元IPSのファンドレイザー渡邊さんや日本一マンスリーサポーターに知見があるファンディオの山内さんも同様の発言をされている事を、プライベートでお会いして聞いたことがあります。
教科書通りに寄付集めをするために、自分たちはまだ答えが見つかっていないだけだと、いう方は、答えはないのに、間違った努力をされるリスクが高いと思っています。
正しくお礼を伝える仕組みは高度すぎて自分たちでは形にできない
NPOは、寄付者として、クラファン、物品寄付、クレカの決済手段で寄付を募集し、ボランティアや自主事業の利用も呼びかける必要がある法人格です。
つまり、入口がたくさんありすぎて、1人の人がいつから、何回寄付したか?寄付以外にどれだけ活動に参画してくれているか?を管理することが難しい特徴があります。
寄付者にファンになってもらい、ファン度を高めるコミュニケーションをするためには、民間企業だと100万以上のコストをかけて導入している高度なITシステム(CRM)を導入しないと、実現することができないにもかかわらず、その重要性にすら気づいてないNPO関係者が多すぎます。
仕組みがないがゆえに、クラファンで一度支援した事を契機に、報告し続け、応援され続ける関係性が構築できているNPOは、残念ながらほとんどありません。
自分たちだけ努力して、適切な仕組みを作って成果が得られる程、NPO経営は甘くありません。
共感より面倒くさい、忙しいが勝ってしまう
いくらSNSで呼びかけても、自分ごとでないプロジェクトを応援しようという動機が高まる可能性が低いため、寄付は集まりにくいです。
この差分が大きな壁となり数日が経過し、他タスクに埋もれて、寄付する気持ちがあったのに、実行できないで終わってしまう。
そんな寄付見込者は溢れていて、着実にリマインドをやりきれるマンパワーがNPOにも不足していることが、寄付者の絶対数が増えないボトルネックになっています。
資格やSNSを学ぶ事と、売上につなげるための具体的なアクションを徹底できるかは、別問題なのです。
泥臭く活動を続ける中で見出した解決策
じゃあ、NPOの将来は真っ暗なのか?というと、私はそうは思いません。なぜなら
- 世界一の個人金融資産が顕在し遺贈寄付市場からの財源が期待できる
- 報酬の高さで優秀人材を雇えなくても副業市場からの人材流入が期待できる
以上の2つは、日本の希望であり経済成長性とは別の切り口で、再び日本が世界に存在感を示しつつ、今度こそ、市民のチカラで思いやりを循環させる成功体験を得るチャンスがある、と信じています。

引用:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71684840X00C23A6KNTP00/
NPOが活躍する社会を推進するために、私が提供できる価値を記載します。
NPO経営の根幹を体系サポートした価値提供が可能
決して優秀でない(後述)私ですが、15年もがき続けた結果、NPOの経営を支える土台を構築できるようになりました。
ぜひ、専門家の力をうまく活用して、自団体のスタッフでしか集中できない事にリソースを割いて欲しいと思っています。
売上が上がるサイト製作やファンドレイジング戦略の立案
ワードプレスで、デザイン性は高くないけど、売上を上げるために必要な情報を集約したサイト構築をすることが可能です。
サイト構築に限らず、
- GA4やサーチコンソールの設定
- 寄付最大化を見越した寄付募集ページの作成
- 問合せ業務負担を軽減するためのフォーム設計
- ドナーピラミッドの考えを実務に落とすための仕組みづくり
など、寄付見込者に見える部分だけでなく、業務全体の工程を俯瞰した上で、サイトに必要な様々な機能を体系的に形にすることが可能です。
例えば、寄付集めを行うNPOは、必ず寄付募集ページを自社ドメインで構築する必要がある(活動実績が積み上がる程、検索順位で上位表示されるようになるため)のですが、コングラントさんやシンカブルさんで手軽に作成できる、寄付募集ページを他ドメインで作成してしまう傾向があるので、適切な寄付募集ページの監修やアドバイスをすることができます。
NPOではないですが、私がワードプレスで立ち上げたサイト(数年前に作成して放置中の個人事業向けサイト)を紹介させていただきます。
リピート寄付最大化を意図したIT構築、各ツールの全体最適化
寄付募集、寄付時のお礼、領収書発行、認定NPOに必要な管理体制の構築、毎月お礼を届ける仕組み作りなど、細く、長く、寄付者との関係性を保ちつづけて共感の輪を拡げていく土台となるITシステムを構築が可能です。
認定NPO法人格取得のアドバイス等中長期で関係性を構築するための土台づくり
全NPO法人の5%強しか存在していない、認定NPO法人になるために、必要な事を設立まもないNPOや、設立10年以内のNPOに対して、認定取得から逆算して、必要な時に必要な事を実践するためのアドバイスが可能です。
認定取得に興味がある法人は、以下の動画をご参考ください。
私のITツールに関する実績|NPOが触れる様々なツールを網羅
ロボットペイメント、コングラント、シンカブル、セールスフォース、キントーン、レディーフォー、チャリボン、ヤフーネット募金、グーグルアドグランツ等、NPOで働いている人であれば、誰もがきいたことがある様々なツールを私自身で構築、運用した経験があるため、どのツールをどう組み合わせて業務最適化を図ればよいか?について、実際に手を動かした経験に基づき、アドバイスが可能です。
失敗ばかりしてきた私だけれど、同胞の力になりたい
私は決して優秀な人間ではなく、様々な失敗やクライアントに迷惑も掛けてきている部分もあります。
これまでの私の経歴を包み隠さずに公開します。
〜7歳 | 母親に虐待、体罰を受けて育つが、愛情も注いでもらう |
29歳 | 大阪2児虐待死事件を契機に、新卒の会社を退職し、NPOに飛び込み同然で転職 |
30歳 | 半年間フルタイムボランティアをするも、正職員になれずに民間企業に転職 |
31歳 | 人生初のクラファン(チャリティラン)でNPO事業立上げ資金で100万円を集めた実績が認められて、念願の正職員(ファンドレイザー)になる |
37歳 | 1億以上の寄付集めに寄与するも、経理担当との人間関係に悩み4ヶ月間休職。初めて子どもを授かるも年収200万円台で自己肯定感はどん底に |
39歳 | 15年間の会社員生活にピリオドを打ち、ビビリながら起業。数年後には20社以上のNPO経営支援を行い、累計寄付3億円以上に |
42歳 | NPOの基盤整備と人材流入を推進すべく、奏ワークス株式会社を設立。次世代に紡ぐ会社にすべく、長女の名前の頭文字を法人名に含める。 |
44歳 | 未経験者でも15万以上の案件獲得ができるCIO養成講座をリリース。受講生が5名を突破し、現在に至る、プライベートは3児の父を務める |
具体的なNPOご支援事例
優秀でなくても、15年間NPO業界にしがみ続けた結果、以下のような事例に関わることができています。
- 専従ファンドレイザーとして1NPOの寄付事業立上げ、累計1億円以上の寄付集めに寄与
- 売上1,400万のNPOが寄付を中心に億超えするまでの体制を伴走
- 設立3年で認定NPO法人格を取得し、正職員1名のみの体制で設立6年累計4,000万超の寄付集めに寄与
- 正職員4人から2人に減るもDX推進により、利益率が改善する体制に寄与
- ボランティア200人超をスラック、スプレッドシートで運用する中限界を迎えていた状況を改善する仕組み(kintone)の初期構築
- 寄付者管理セールスフォース、自主事業利用者管理コングラント、kintoneの体制構築
- クラファン、730万円達成、1,700万達成、300万円達成等のプロジェクトに参画
ありがたい事に、アジア最大級NPO関係者1,000超が集まるイベントFRJ2025で最多のオンデマンドセッションを担当し、1,000名超の閲覧数になりました。
個別の法人様の成功事例を追求しつつ、業界全体に寄与していきたいと思っています。
NPO経営の土台を整備し、次世代に紡げる法人として機能するよう、NPOのゼロイチプロジェクトに関わらせてもらえたら嬉しいです。
ご連絡お待ちしております。
奏ワークス株式会社 代表 北村政記